癒しの空間演出で医療に対する不安を和らげる
待合室の空間演出「MEDICITY Imaginative Forest」

▲ 空間演出イメージ

ソニービジネスソリューションは、埼玉県川越市の調剤薬局「小江戸薬局 U_PLACE(ユープレイス)店」に、プロジェクションマッピングおよびリアルタイムセンシング技術を活用した、待合室の空間演出デザインおよびシステムの開発・納入を行った。

今回は、「来局する患者の治療に対する気持ちを緩和するような、癒しを与える調剤薬局」という設計コンセプトのもと、照明や施設内BGMを含む待合室の空間演出デザインを開発。内装設計は吉田貴子(吉田貴子デザインスタジオ)、総合プロデュースは辰巳明久(京都市立芸術大学教授)が担当した。

▲ 空間演出イメージ

システム面では、ソニーのデータプロジェクター「VPL-FHZ66」をはじめとする複数台のプロジェクターを用いて、壁面および床面に映像を投影するプロジェクションマッピングを構築。

さらに、深度計測が可能なセンサーを用いた動体検知などのリアルタイムセンシング技術を使い、見る人の動きに合わせて動植物や風景がインタラクティブに動く演出も採用している。

▲ 薬局外観

▲ 薬局内の様子

また、待合室の空間そのものを「MEDICITY Imaginative Forest」というひとつの作品として提案。その場にある調度品などが病気や治療のつらい気持ちと結びつくこともあるそうで、130以上のシーンを用意しているという。

「その空間に入ることで癒され、再訪したくなる空間」を目指して、武蔵野の森から発想を得た、落ち着きのある映像を空間に投影している。映像は、その時々の季節、時間、天候などに応じて緩やかに変化するため、来局のたびに異なる空間演出を楽しむことができる。End