NEWS | ソーシャル / 建築
2020.08.08 16:30
日本財団は、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を展開している。多様性を受け入れる社会の実現を目的とするもので、東京都渋谷区内の17カ所に新しい公共トイレを設置する取り組みを行っている。
同プロジェクトでは、渋谷区の協力を得て、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを設置。
世界で活躍する16人のクリエイターが参加して、優れたデザイン・クリエイティブの力で、インクルーシブな社会のあり方を広く提案・発信することがねらいであるという。
さらに、従来よりも清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化することで、訪れた人々に気持ちよく利用してもらい、利用者自身が次の人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指すそうだ。
今回完成したのは、片山正通による恵比寿公園、坂茂による代々木深町小公園・はるのおがわコミュニティパークの3カ所で、2020年8月5日(水)より公開。片山は遊具やベンチや樹木のように何気なく公園に佇むオブジェクトをコンセプトにし、坂は鍵を締めると不透明になるガラスを外壁に採用して、あらかじめ中の様子を見ることができるものとした。
これに続いて、8月7日(金)には槇文彦による恵比寿東公園トイレと田村奈穂による東三丁目公衆トイレが、8月31日(月)には坂倉竹之助が手がける西原一丁目公園トイレが、9月7日(月)には安藤忠雄デザインの神宮通公園が竣工予定。
2021年夏までにすべてのトイレの設置を終える見通しで、伊東豊雄、隈研吾、藤本壮介、小林純子、マイルス・ペニントン、マーク・ニューソン、佐藤カズー、NIGO®、佐藤可士和、後智仁のトイレが登場する。