1555年創業の京友禅「千總」は2020年8月23日（日）、京都・烏丸三条に初めてのフラッグシップストアをオープンした。

同店では、着物やスカーフをはじめとする千總が展開するすべてのコレクションを一堂に取り揃え、着物のお誂えなどの千總ならではのサービスも充実。2階には、所蔵品の展示を通じて世界観を感じられるギャラリーを併設している。

烏丸三条は創業の地で、これまで千總が大切に受け継いできた技術や文化、新しいものを生み出す創造性やアートなど、たくさんの新たな美を発見し、楽しむことができる場所にしたいという。

建築家・田根剛がデザインを手がけた店舗空間は、ショップの入り口から着物とショップの奥にある中庭が見通せるように、空間としつらえに趣向を凝らし、千總がインスピレーションの源として大切にしている自然を感じることができる。

▲ 田根剛（写真クレジット：Yoshiaki Tsutsui）

また、本店グランドオープン記念企画として、展覧会「白－はじまりの色－」を2020年8月23日（日）から11月23日（月・祝）まで開催。所蔵品から産着や婚礼衣装、千總が過去に製作した作品の図案など、「白」にまつわる品々を展示し、田根のディレクションによる「白の研究」のコーナーも展開する。

▲「振袖（三襲） 波文様」昭和16年 千總所蔵（展示予定作品）