東京・錦糸町にある創業88年の銭湯「黄金湯（こがねゆ）」は老朽化に伴う大改装を行い、2020年8月22日（土）にリニューアルオープンを果たした。コロナ禍の影響を受けつつもクラウドファンディングにも成功、改装工事がこのほど終了した。

同店は、東京の下町エリアを代表する墨田区の銭湯「⼤⿊湯」の姉妹店。この⼤⿊湯では、新しい銭湯のかたちを追い求めるオーナーの新保夫妻が⽇本初のオールナイト営業や、スカイツリーを望む⼤型の露天⾵呂など、今までにない銭湯を手がけてきた。

一方、⻩⾦湯では、⼤⿊湯とは違ったアプローチで新たな銭湯のあり⽅を提案。「GLOCAL SENTO 相反するものが出会い、新しい価値をうみだす場」として、地元に愛されながら、世界にも広く開かれた銭湯を目指している。

クリエイティブディレクションはオリジナルブランド「HIROCOLEDGE」を展開する高橋理子が担当。ロゴマーク、館内サイン、オリジナルグッズなどのデザインを手がけている。一方、内装設計は、スキーマ建築計画を主宰する建築家・長坂常が担当した。

お風呂は、熱湯・中温湯・低温炭酸泉と誰でも入れる3つの温度を用意するほか、水風呂に至るまで、水はすべて肌に優しい軟水を使用。サウナは麦飯石とヒバで作られたオートロウリュサウナや開放的な外気浴（男湯）、国産ヒノキのセルフロウリュサウナ（女湯）も楽しめるという。

また、エントランスにはコミュニティスペースとしてのビアバーを設置。お風呂上がりに厳選されたクラフトビールなどのドリンクが楽しめ、改装前から行ってきたイベント「レコード市」の開催を想定して、DJブースを設置している。