Maison Kitsuné流にアレンジした「Café Kitsuné Louvre」
昔のパリのカフェを再解釈

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

ジルダ・ロアエックと黒木理也によるパリのファッションブランド Maison Kitsunéが展開するカフェ「Café Kitsuné Louvre」が2019年、パリの中心地であるパレ・ロワイヤルやルーヴル美術館の近くにオープンした。

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

このCafé Kitsuné Louvreは、パリのビストロをMaison Kitsuné流にアレンジしたカフェ・バー・レストラン。提供される料理はシンプルでありながらも独創的な、心穏やかになれるものだそうで、フレンチの「クラシック」にアメリカの「ベスト」、繊細な日本の「タッチ」を組み合わせている。

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

店舗内装を担当したのは、パリ近郊に拠点を置く建築スタジオ「ciguë」。1階は、モノリシックなステンレス製のカウンターを中央に据え、厳選されたカフェを提供。ネオンライトや亜鉛のストリップを施すことで、パリのブラッスリーを彷彿させる仕上げとなった。

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

一方、これとは対照的なラグジュアリーでカラフルな大理石のフローリングは、昔ながらのパリのカフェにある乱雑なタイル張りの床を新たに解釈。そして、この色とりどりのフローリングは、ミニマルでありながら堂々とした、ブルゴーニュ産のオーク材でできた日本風の階段へとつながる。

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

2階はよりくつろげる空間で、すこし違ったひと時を提供。古くからある銅製のカクテルバーとレストランは50人を収容可能、リサイクルプラスチック製のテーブル、ベロアのチェア、ベンチシートを置くことで、ランチやおしゃべり、ドリンクや食事を楽しめるにぎやかなスペースを目指した。

▲ Café Kitsuné (c)ciguë

また、ciguëは光の加減にもこだわった。パリの伝統的なブラッスリーのように、大きなウィンドウから差し込む光と両階に配置されたネオンライトから来る光の具合を考え、素敵な景色をゆったりと楽しめるようにしたそうだ。End