ウクライナのデザインスタジオ NOOMによる
幾何学にインスパイアされた家具コレクション

▲ Chair Gropius

ウクライナのインテリアデザインスタジオ NOOMは、2020年9月4日(金)から9月18日(金)までパリで開催中の「Maison & Objet 2020」に出展している。

▲ Low Chair Gropius

▲ Low Chair Gropius

今回NOOMは、焼き付けを行った鋼材による花器と照明器具からなる「Suprematic Collection」を披露するほか、バウハウス創立100周年を記念したNOOM初の家具コレクションも紹介している。

▲ Low Chair Gropius

Suprematic Collectionは、ウクライナ出身で「シュプレマティスム」の画家 カジミール・マレーヴィチ(1879-1935)の幾何学的な作品にインスパイアされたもの。シュプレマティズムは20世紀初頭のモダニズム運動で、円や正方形、線、長方形などの単純な幾何学的形状を徹底して用いたことで知られる。

▲ GABO VASE

▲ GENKE VASE

▲ GENKE VASE LIMITED EDITION

シュプレマティストやモダニストのアーティストの名前にちなんだコレクションでは、花器の幾何学的な外観は装飾的なだけでなく、花をエレガントに活けるための機能的な仕切りやホルダーも備えている。また、花がなくても空間を彩る小さなアート作品としても楽しむことができる。

▲ MALEVICH VASE LIMITED EDITION

▲ YERMILOV VASE LIMITED EDITION

一方、バウハウスに着想を得た家具コレクションとして、球体や円筒形を組み合わせたアームチェア「グロピウス」が登場。円形の座面やボール状のオットマンが楽しい気分をもたらしてくれるだろう。

▲ Low Chair Gropius

▲ Brandt Coffee table

▲ Sideboard Gerrit

また、コーヒーテーブル「ブラント」は、一見するとすっきりとして親しみやすく、使いやすい印象だが、テーブルトップを支えるのに直径の異なる円柱状の3本の脚を用いて非対称性をもたらすなど、幾何学的な形状をもとにして、見慣れたプロダクトに美的な戯れを採り入れている。End

▲ Suprematic Lamp