デザイナー 上島弘祥が手がけた
日本の工芸の粋を結集したハンコ「OW」

創業70年以上の老舗台木メーカー「はせがわ」は、インダストリアルデザイナー 上島弘祥が主宰するデザインスタジオ TIDSがデザインした、日常の押印をまったく新しい体験に変えるハンコ「OW(オウ)」の販売を開始した。

この「OW」は、印影をもっともクリアに表すカタチを追い求め、3年以上の歳月をかけた試作の末に誕生。スタイリッシュなケースに収納され、厳かに取り出して押印するという体験に、ぎゅっと凝縮された日本の工芸の「粋」を感じとることができるという。

ボディーは、古くから銘木とされ、正倉院の宝物にも使用されている黒檀(こくたん)を削り出し、3点が滑らかにくびれたデザインを採用。印面にほど近い部分はさりげなく内側に反らすことで、指先に心地よくフィットしながら、力が効率よく印面に集中しクリアな印影が得られるそうだ。

さらに、側面のくびれ構造と印面近くのカーブ構造により、紙面に置いても朱肉が付かず、ハンコの転がりや落下を防ぐことも可能。

また、本体の表面は、伝統工芸士・武藤久由による本漆塗り。幾重にも漆を重ねることで、通常の塗装にはない、しっとりと手に吸いつくような心地よい感覚を味わうことができる。End