乃村工藝社、非接触型・音のARによる
ニューノーマルな音響体験サービス「oto rea」を提供

乃村工藝社は、非接触型・音のAR(拡張現実)によるニューノーマルな音響体験サービス「oto rea(オトリア)」を発表した。

この「oto rea」は、乃村工藝社グループのイノベーション・ラボラトリー「NOMLAB(ノムラボ)」がプロジェクトマネジメント・企画するもの。

AR・MRスタートアップ「GATARI」が手がけるMixed Reality音声ARプラットフォーム「Auris(オーリス)」を展示演出用に活用し、演出に特化した回遊型の音響体験サービスを提供する。

ユーザーは、センサー機能付きヘッドフォンを耳につけ、タブレット端末を持って展示空間を回遊し、「展示物の目の前に立つ」「注視する」などの体験に合わせて、非接触で自然に音が配信される仕組みだ。

ユーザーの正確な現在地はタブレット端末で画像認識し、ヘッドフォンから流れる音を個別で制御する。音声を空間に配置することで、空間に合わせた音によるストーリーが体験でき、音が混ざり合う心配がないので音を流せない場所にも使えるという。

また、画像認識で音を配置するので、ビーコンなどの位置測位センサーの設置や音響再生機材などの導入といった、設置工事や取付費用は不要。手軽に導入でき、工事の配慮が必要な重要文化財などにも向いているそうだ。

同社は、with/afterコロナ時代でも鑑賞・学習機会を作り、「oto rea」によるリアルな空間体験の付加価値向上や、子どもから障害のある人まで誰でも自分らしくニューノーマルな体験スタイルが楽しめるサービスを提供することを目指している。End