フルラ、ミラノの旗艦店をリニューアルオープン
デイヴィッド・チッパーフィールドがデザインを刷新

イタリアのブランド フルラ(FURLA)は、世界的な建築家 デイヴィッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)をデザイナー迎えて、ミラノにあるフラッグシップストア「フルラ ドゥオモ店」の新しいコンセプトデザインを刷新し、リニューアルオープンを果たした。

▲ SS21 FURLA MISS MIMI

ミラノファッションウィーク中に、広さ265平米の同店を2020年にアップデートされた新ロゴを取り入れて、洗練されたデザインへリニューアル。2021年春登場の新作バッグ「MISS MIMI」(ミス ミミ)を先駆けてスペシャルローンチするなど、公式デジタル・ソーシャルネットワークでも配信を開始している。

このストアは、階段でつながれた2フロアで構成。シーズンに合わせたイベントやポップアップディスプレイができるスペースを備えている。

部屋を繋ぐ要所に取り入れられているアーチは、フルラ・ボローニャ本社の建物にあるアーケードからインスパイアされて作られたブランドシンボルで、同ブランドの100年近い歴史の継承であることを示している。

独特の壁の風合いや色は、さまざまな天然の粘土を混ぜ合わせたものから作り出されている。さらに、大理石などの天然産物からなる粉末でコーティングをし、柔らかく落ち着いたカラーリングを採用。装飾やテーブルを含め、イタリアらしいモダンインテリアの空間に仕上がった。

また、フルラ社長のジョヴァンナ・フルラネットの裁量により、1階ストア中央の壁には、かつてフルラ財団のアート賞を獲得したアメリカのアーティスト Joseph Kosuth(ジョセフ・コスース)が手がけた、ネオンサイネージで作られた代表的作品「Talentum Tolerare」が取り入れられている。これは、フルラとフルラ財団が新進気鋭のアーティストや現代アートを支援してきた経緯と今後の活動を示唆しているそうだ。End