角川武蔵野ミュージアムに、アーティストユニット
「米谷健+ジュリア」日本初の展覧会開催

▲ Dysbiotica-Pregnant woman 2020 ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

公益財団法人 角川文化振興財団は、埼玉・所沢のところざわサクラタウン内にある角川武蔵野ミュージアムにて、「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」を2020年11月6日(金)から2021年3月7日(日)まで開催する。

同展は、日本人とオーストラリア人によるアーティストユニット「米谷健+ジュリア」の代表作をまとまった形で紹介する日本初の展覧会。なかでも「最後の晩餐」(2014)と「大蜘蛛伝説」(2018)は国内初公開となる。

▲ 最後の晩餐 2014 ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

▲ 最後の晩餐(部分)2014 ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

▲ 大蜘蛛伝説 2018 ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

また、代表作の1つ「クリスタルパレス」(2012-)は、ウランガラスを素材として妖しく発光する作品だが、美しさの一方で、その素材が原発と深い関わりを持つものだと気づいたときに、その美しさはまったく違った印象を与えるという。

▲ クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会(カナダ、部分)2013
ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

▲ クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会 2012-
ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

そして、今回のコロナ禍を予見したかのような2020年の新作「Dysbiotica」は、私たちの世界が微生物の秩序の上に成り立っていることをモチーフにしており、そのバランスを壊す主体としての人間に問いを突きつけるものだそうだ。

▲ Dysbiotica-Man 2020 ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

サイエンスや伝説にも関心を持つ彼らの作品は、人間の想像力を取り戻し、新たな世界を創造する起点となることを目指す角川武蔵野ミュージアムの理念にもつながることから、グランドオープンの展覧会に決定。

▲ ⒸKen + Julia Yonetani  Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

サブタイトルの「だから私は救われたい」の「私」とは、アーティストの健とジュリアであるとともに、私たち、あるいは地球の生命体すべてであるのかもしれないという。環境破壊、気候変動、パンデミック、経済動向など、無数の不安とともに生きている私たちは、古来より救い主を求め、その姿を描き、刻んできたことを示唆している。End

米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい

会期
2020年11月6日(金)~2021年3月7日(日)
開館時間
10:00~18:00(金・土 10:00~21:00) 入館は締切閉館30分前まで
会場
エディット アンド アートギャラリー(角川武蔵野ミュージアム4F)
詳細
https://kadcul.com/event/26