六本木に新しいアートコンプレックス ANB Tokyoがオープン
オープニング展「ENCOUNTERS」開催中

新しいアートコンプレックス「ANB Tokyo」が2020年10月11日(日)、東京・六本木にオープンした。これに合わせて、同施設の4フロアを使ったオープニング展「ENCOUNTERS」が2020年10月11日(日)から11月8日(日)まで開催中だ。

同展は、予期せぬ「遭遇」から生まれる新しい創造をテーマに、若手キュレーターたちが中心となって企画する4つの展覧会から構成。都市、ストリート、エコロジー、パーティーといった異なるテーマのもと、26組のアーティストが集結、遭遇と対話から生まれるセレンディピティーが体感できるという。

▲ Houxo Que 参考作品《16,777,216 view #3, 4, 5 and 6 (from left) 》2016

▲ MES 参考作品《HOTBED/温床》2019

3F GALLERYでは「NIGHTLIFE」と題して、ストリートやクラブカルチャーを出自とするHouxo QueMESがパーティーに見立てた展示空間を披露。

▲ やんツー《落書きのための装置》2011

一方、4F GARAGEでは、「楕円のつくり方」として、「ストリート」と「家族」の2つの中心をおき、1990年代から家族と自分をテーマに写真を撮り続けてきた長島有里枝によるポートレートを紹介するほか、機械にグラフィティを描かせるやんツーと、グラフィティアーティスト NAZEがライブドローイングの共同制作を行う。

▲ 長島有里枝 『SELF-PORTRAITS』より

6F STUDIO 1では、コンクリートや梁がむき出しとなっているフロアに、六本木で自生する植生を持ち込むことで、都市の表皮を反転させ、都市に群生する人間を重ね合わせる「And yet we continue to breathe.」を展開。

▲ 片山高志《somewhere other than here》2016

▲ 小林健太《Purple Lights #smudge》2019

また、7F STUDIO 2では、写真の機能や概念を拡張させながら、2020年代を迎えた「東京」を多面的に再解釈していくプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH(TPR)」が、写真家、現代美術家、建築家、メディアアーティスト、音楽家など、多様な表現者たちがそれぞれの考え方や方法論が色濃く現れている作品を展示している。End

▲ 山形一生(タイトル未定) 2020

▲ 田村友一郎《六本木心中》2015/Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

ANB Tokyo オープニング展「ENCOUNTERS」

会期
2020年10月11日(日)~11月8日(日)
12:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日
月曜・火曜
入場方法
下記サイトより事前予約制
会場
ANB Tokyo
詳細
https://taa-fdn.org/events/486/