「TOKYO MIDTOWN AWARD 2020」
「DIVERSITY」をテーマにした受賞作品が公開

▲ デザインコンペ・グランプリ:CAMOTES/若田勇輔・金澤佐和子《uskin》

才能ある39歳以下の若手デザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指したデザインとアートの2部門のコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2020」は、全16点の受賞・入選作品を決定した。

今回は、過去最多となった2部門合計で1,744点の応募があったそうで、この16作品は2020年10月16日(金)から11月8日(日)まで、東京・赤坂にある東京ミッドタウンのプラザB1にて展示されている。

デザインコンペでは、「DIVERSITY」をテーマに作品を募集し、コロナ禍で生活様式が変化し創作にあてる時間が増えたことが影響してか、過去最多の1,465作品の応募があったという。

▲ デザインコンペ・優秀賞:-3kg/髙田 潤・福田森一郎《濁ったクレヨン》

▲ デザインコンペ・優秀賞:東出和士《茶柱あいす》

プロダクト・グラフィックといった従来の提案にとどまらず、サービス、サイン、システム、公共空間やインフラなど応募提案があった分野の幅が広がったことは、「デザイン」を必要とする分野が世の中で多岐に渡ることが認知されてきたためだとしている。

その一方で、テーマである「DIVERSITY」の解釈の多様性は乏しい印象もあり、デザイナーに求められる資質についても考えさせられる回となったそうだ。

▲ デザインコンペ・優秀賞:志村敢人と津軽健介/津軽健介・志村敢人《はえたたかず》

▲【上段左から】大場勇哉《CSHATED CUP》、森千夏《閉めない箱》、姜旻珠・前川星花《週n日通勤定期券》
【下段左から】ヒカルムシ/北﨑太介・大月雄介・弓場大夢《いつか食べるお弁当》、宮崎琢也・德岡淳司《My Holiday Calendar》、ヒカルムシ/北﨑太介・大月雄介・弓場大夢《言葉を味わう飴》

また、アートコンペでは、テーマは「応募者が自由に設定」とし、東京ミッドタウン・プラザB1を舞台にサイトスペシフィックな作品を募集し、総計279作品の応募があった。

▲ アートコンペ・グランプリ:船越菫《つながり》

▲ アートコンペ・準グランプリ:川田知志《郊外観光 ~Time Capsule Media 3》

応募者はコロナ禍により、東京ミッドタウンを訪れることが難しいなかでプランを練ることを余儀なくされたが、作家自身の身の回りにある状況に目を向けるのではなく、自分と他者、社会との関係性を改めて問うような作品が多くみられたようだ。

▲ アートコンペ・優秀賞:坂本洋一《Floating Surface》

▲ アートコンペ・優秀賞:佐野魁《拠り所の行方》

非常にきれいに出来あがった一方で、ある種の「収まり感」が全体的に感じられたそうで、今ここでしか体験できないような、予想ができないエネルギーをもった作品にまで昇華させることが難しかったのかもしれないと総括している。End

▲ アートコンペ・優秀賞:山本千愛《Where Are We Going?》

▲ アートコンペ・優秀賞:和田裕美子《微かにつながる》

「TOKYO MIDTOWN AWARD 2020」受賞作品展

会期
2020年10月16日(金)~11月8日(日)
会場
東京ミッドタウン・プラザB1
詳細
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/