染織史家・吉岡幸雄の業績を回顧する
特別展「日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集―」

京都市左京区にある細見美術館は、2021年1月5 日(火)から4月11日(日)まで特別展「日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集—」を開催する。

▲細見美術館

同展は、2019年秋に急逝した染織史家・吉岡幸雄を追悼し、その業績を回顧する没後初の展覧会。

京都で江戸時代から続く染色工房の五代目当主であり、染織史家でもあった吉岡は、古来の文献をひもとき、伝世の染織遺品をはじめ、古今東西の美術工芸を研究して伝統の色彩を追求してきた。

▲源氏物語 澪標

▲源氏物語 蘇芳のかさね 袖部分

そして、各地に伝わる染料・素材・技術を訪ねて、その保存と復興に努め、社寺の祭祀、古典文学などにみる色彩や装束の再現・復元にも力を尽くしてきた。

▲古裂帖(野村コレクション)

▲古代印度更紗(赤星家旧蔵)

そこで同展では、吉岡の美への憧憬と本質を見極める眼と、あくなき探求心によって成し遂げられた仕事と蒐集の軌跡を紹介する。End

▲吉岡幸雄

日本の色―吉岡幸雄の仕事と蒐集—

会期
2021年1月5 日(火)~4月11日(日)
前期 2021年1月5日(火)~2月21日(日)
後期 2021年2月23日(火)~4月11日(日)
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
※休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
会場
細見美術館
詳細
https://www.emuseum.or.jp/