日本の文化・芸術を紹介する「Japan 2019」
2019年3月からアメリカで開催

独立行政法人 国際交流基金は、現在フランスで開催している「ジャポニスム2018」に続き、次回は同プログラムをアメリカで展開すると発表した。

今回は、2018年7月から2019年2月にかけて日本政府がフランス政府と共同開催。まもなく終了を迎えるが、2月中旬の時点ですでに300万人に迫る動員数を記録。同団体のサイトでは、参加者アンケートで「日本についてより知りたいと感じるようになった」が86%、「日本により親近感を感じるようになった」が96%を獲得しており、大成功を収めているそうだ。

▲土佐光起筆《紫式部像》(部分)  17世紀、石山寺蔵   写真提供:石山寺(photo by Kanai Morio)

日本や日本文化への理解・関心の裾野を広げる目的で開催されるこのプログラムのアメリカ版は、2019年3月にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催される「『源氏物語』展 in NEW YORK~紫式部、千年の時めき~」でスタートする。

以降、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アートでの「日本美術に見る動物の姿」展、クリーブランド美術館での「神道:日本美術における神性の発見」展などの展覧会や、宮城聰演出「アンティゴネ」、「杉本文楽 曾根崎心中」などの舞台公演を、「Japan 2019 公式企画」として予定。

▲宮城聰演出『アンティゴネ』 ©Christophe Raynaud de Lage

また、会期中は官民がアメリカで行う日本文化紹介事業や日米交流事業も「Japan 2019参加企画」として展開するとしている。フランス版とは一味違ったアーティストの作品が楽しめるだろう。End