富山市ガラス美術館に
自身の感覚や記憶を呼び覚ます「インタラクション:響きあうこころ」展が開催

▲赤松音呂《チジキンクツ》2013年、作家蔵、©赤松音呂
展示風景:「CyberArts 2015」 OK Center for Contemporary Art [リンツ、オーストリア ]、 2015

富山県富山市にある富山市ガラス美術館では、赤松音呂磯谷博史佐々木類による展覧会「インタラクション:響きあうこころ」が2020年12月12日(土)から2021年3月14日(日)まで開催される。

同展は、「対話」を意味する「インタラクション」をテーマに、見る者の感覚や記憶に働きかけ、作品との積極的な関わりを促す3名の作家を紹介。

▲赤松音呂《チジキンクツ》2013年、作家蔵、©赤松音呂
展示風景:「CyberArts 2015」 OK Center for Contemporary Art [リンツ、オーストリア]、 2015年

▲ 赤松音呂《チョウズマキ》2020年、作家蔵、©赤松音呂

地磁気(ちじき)を表現に取り入れた赤松の《チジキンクツ》、蜂蜜にまつわる多様な時間や記憶を照らし出す磯谷の《花と蜂、透過する履歴》、富山の曇りがちな空や雨から着想を得た佐々木の《Liquid Sunshine / そらにみつろうか》シリーズなどが展示される。

▲ 佐々木類《Liquid Sunshine / I am a Pluviophile》2019年、コーニングガラス美術館蔵
Corning Museum of Glass (2018.6.2), 33rd Rakow Commission, funded by the Juliette K. and Leonard S.
Rakow Endowment Fund

偶然に出会う光景から感じた音や光、時間の流れによって、自身の感覚や記憶が呼び覚まされることがある。そのような体験により、自身と目の前の光景との間には私的なつながりが生まれる。

▲ 磯谷博史《12 hours》2005年、作家蔵、撮影:新津保建秀

▲磯谷博史 展示風景:「六本木クロッシング2019展:つないでみる」森美術館[東京]2019年

これらの出品作品には、世界と自身のつながりを感じとる作家の気づきが重なり合っている。作品を介してこころが触れ合うことで、私たちは身近な事象とのつながりに気づき、新たな視点で世界を捉え始めるだろう。End

インタラクション:響きあうこころ

会期
2020年12月12日(土)~2021年3月14日(日)
9:30~18:00(入場は閉場の30分前まで)
※金・土曜日は20:00まで、12月29日(火)~1月3日(日)は17:00まで
閉場日
第1・第3水曜、12月31日(木)
会場
富山市ガラス美術館2階 展示室1・2
詳細
https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/exhibition-3799/