noizが手がけた sequence MIYASHITA PARK
最上階のエンターテインメントレストラン&バー「SOAK」

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

三井不動産の新しいホテルブランド「sequence」の旗艦店となる東京・渋谷の「sequence MIYASHITA PARK」最上階には、エンターテインメントレストラン&バー「SOAK」がオープンした。建築設計事務所 noizが同店の設計を手がけた。

渋谷には再開発の波が押し寄せており、街並みだけでなく、文化にも大きな構造的、質的な地殻変動が起きつつあるという。その象徴のひとつとして新しい動線を形成するのが、MIYASHITA PARKの端点に建つ同ホテルである。

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

その最上階からは、明治神宮の杜越しの新宿の高層ビル街、代々木の屋内競技場や新国立競技場と、新旧の東京が一望できる。そこで同店は、昼も夜も圧巻のスペクタクルを提供する景観を楽しみながらお酒が飲める、すこしだけ親密でスペシャルな場としてデザインされた。

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

「SOAK」という名前が示す通り、店舗のテーマは「水」で、さまざまなドリンクとしての水や、スパとしての水、夜の街を象徴するきらきらとしたイメージとしてのカラフルな水などの流体を表現。

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

天井にはメタボールと呼ばれる複合曲面のミラーボールを複数配置し、あえて少しバブリーなミラーボール全盛時代のクラブ感を、特に室内では前面に押し出している。

一方、スパのある屋外は、可能な限りシンプルなデザインを採用。主役である景観と、それに対する異物としてのシンボルとなる吉田朗によるアート作品を、あたかも温泉の吐水龍のように設置して、現代の東京らしさを演出した。

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

▲ Photo Credit:Nacása & Partners Inc.

素材・スタイルもひとつの型に落とし込まず、渋谷ならではの多様性や多層性を表現。昼間は静かに風を楽しんだり、夜はパーティーを開催したり、場所ごとシーンごとに異なる楽しみ方ができるようなラウンジとしている。End