尾道市瀬戸田の魅力や問題点を抽出する計画
「しおまち商店街活性化プロジェクト」

広島県尾道市のしおまち企画は、「ローカルをグローバルマップに載せる」の理念のもと2019年より計画を進めてきた、「しおまち商店街活性化プロジェクト」を本格始動しています。ローカルに根差した街づくりを行いながら、同市の瀬戸田地域全体の経済を活性化させることを目指している。

同プロジェクトは、マスタープランなどをあらかじめ策定することをせず、自治体や地域住民とともに瀬戸田の魅力や問題点の抽出し、人々が描く将来像やアイディアの共有を行うワークショップを実施して対話を重ねながら展開しているという。

さらに同社は、地元住民と訪問者がインタラクティブに時間や経験を共有する場所を創出するために、自社事業として「SOIL SETODA」を建設中だ。

これは、飲食、宿泊、アクティビティーセンターを備えた複合施設で、地域のリビングルームのような、活発で和やかなコミュニケーションが生まれる空間となる。瀬戸田港から徒歩1分、しおまち商店街入口に開業を予定している。

▲まちのリビングルーム「SOIL SETODA」

また、同社は商店街周辺の空き物件をデータベース化し、新規事業者の誘致を積極的に図り、新規事業者の事業計画策定・資金調達のサポート。地元で採れる海鮮を提供する軽食店や、地元のハーブなどとかけあわせたスイーツショップ、アウトドアカルチャーを発信する新たなバイクショップといった新規事業者が開業計画中だそうだ。

そのほか、「住みたいまち」を実現させる要素のひとつとして、地域内の使用電力を再生可能エネルギー由来に転換したり、CO2を排出しない電動キックボード「mobby」を活用した観光サービス事業などを展開することにしている。End