旅館ブランド「Azumi」第1弾
瀬戸内・生口島に旅館「Azumi Setoda」が開業

東京建物とAzumi Japanは2021年3月、しまなみ海道に位置する広島県尾道市の生口島に、Azumiが新しく立ち上げた旅館ブランド「Azumi(アズミ)」第1弾となる旅館「Azumi Setoda」を開業する。

このプロジェクトは、空き家・空き店舗の増加による空洞化が課題となっている生口島の瀬戸田地区において、約140年の歴史を持つ古民家「旧堀内邸」を旅館として再生するもので、観光地としての魅力向上と地域コミュニティの維持・活性化を目指している。

▲Azumi Setoda客室

この「Azumi Setoda」は、旧堀内邸の貴重な建築様式を活かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装。計22室の客室のほか、庭園、あずまや、レストラン、バー、ラウンジなどで構成されている。

▲Azumi Setoda客室

▲Azumi Setoda坪庭

また、新築の別棟として、銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」も同時に開業。同施設には銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室(計14室)が備わり、機能的な側面を持つ「旅籠」として、地域と旅行者に幅広く開かれる施設になるという。

なお、「Azumi Setoda」と「yubune」は、瀬戸田港から耕三寺にかけて繋がる地元の商店街「しおまち商店街」の入口に開業。

▲左:東京建物 代表取締役社長執行役員 野村 均、右:Azumi 会長 エイドリアン・ゼッカ

Azumi Japan創業メンバーでアマン創業者のAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)は、「新ブランド「Azumi」では、日本独自の家庭的な旅館の概念を、当初の意図と照合しながら変化させています。「Azumi」では場所のラグジュアリーさを追求するのではなく、家庭的なおもてなしの心と、地域との共感を生む豊かさを最優先して追求しています」とコメントしている。End