島根県隠岐諸島に新しい贅沢を提案する
ジオパーク×ホテル「Entô」がオープン

島根県隠岐諸島の1つである海士町では、マリンポートホテル海士がリニューアルを行い、隠岐世界ユネスコジオパークの「泊まれる拠点施設」として「Entô(エントウ)」が2021年夏にオープンする。

この「Entô」は、ジオパークの島前拠点機能と、絶景を享受できる宿泊機能の2つを中心とする複合施設。都市から遠く離れた、地球にぽつんと浮かぶ隠岐の大自然を最高級の価値として、「なにもない」という新しい旅の贅沢・豊かさを提供することをコンセプトにしている。

同施設のターゲットは全世界からの来島者と島民で、来島者としては、探究心や知的好奇心が高く、社会課題解決への参画意識が強い、バックパッカー気質のファミリーを想定。一方、島民に対しては、学び・交流の施設として、暮らしに溶け込みながらも、つねに新しい世界と繋がる機能を担うことになる。

施設の設計はMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、ビジュアルアイデンティティ・ネーミング開発は日本デザインセンターが担当。Seamless(隔たりや境目のないこと)、Honest(正直さ、素直さ)を設計コンセプトとし、目の前に広がるジオパークの風景そのものを全身で感じられる空間設計が特徴だという。

また、離島建築の特殊性を考慮して、最小限の工程での施工を実現する全面CLT工法を採用。隣接する港と同じく木の温かみを全面に表現し、島前カルデラが眼前に広がる設計となる。

現在ある宿泊施設に加え、客室・ラウンジ・テラス・研修室・収蔵庫・レストラン・大浴場を備えた、全36室、最大定員90名の複合施設となるそうだ。End