ファッションにおける感性を定量的に
TFL AI研究会が人工知能「Nadera」を開発

▲「Nadera」によるファッションの感性分析の例

ファッションテックの専門スクール「Tokyo Fashion-technology Lab(TFL、東京ファッションテクノロジーラボ)」で活動中のTFL AI研究会は、ファッションにおける感性分析を行う人工知能「Nadera」のB to Bサービスを2020年11月から開始している。

TFL AI研究会は、TFLの卒業生と、機械学習などの研究開発を行うビネット&クラリティを中心に設立。「Nadera」は、個人の表現方法の1つとしてのファッションの可能性に着目し、個人の内面や感性を捉えた「あなたを表現する服」をデザインする人工知能のファッションデザイナーである。

これまで、ファッションデザインにおいて重要な要素である「感性」には定量的な指標がなく、計算機で扱うことが難しいとされた。

そこで、客観的な指標作りを目指して感性分析に関する研究を行い、感性を定量的に評価する能力を「Nadera」へ実装。

「ソフィスティケート」「エレガント」「ロマンティック」「エスニック」「カントリー」「アクティブ」「マニッシュ」の7カテゴリーに、「フューチャリズム」を加えた合計8つのカテゴリーが持つ特徴を「Nadera」に学習させ、ファッション画像を読み込ませることで、各要素を分析しグラフ化した結果を表示することができる。

今後、各アパレル関連企業が持つソリューションと組み合わせるなど、共同研究も行う予定だ。End