中国桂林市の竹林や丘を強調する
竹材で編み込んだ構造物「Bamboo Bamboo, Canopy and Pavilions, Impression Sanjie Liu」

▲© Arch-Exist Photography

中国桂林市陽朔にて2020年7月に完成した 「Bamboo Bamboo, Canopy and Pavilions, Impression Sanjie Liu」は、観光地「印象刘三姐(Impression Sanjie Liu)」に新たに作られた、竹材で編み込んだキャノピーある。

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陽朔は中国でも有数の壮大な場所で、独特のカルスト地形のあいだに果てしなく田園風景が広がっているという。また、「印象刘三姐」では、中国を代表する映画監督・張芸謀が演出する水上ナイトショーが楽しめるそうだ。

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この「印象刘三姐」がオープンして15年を迎え、既存の建築はそのまま残して、新たな構造物が追加されることになった。建築設計事務所 llLab.が手がけたこのキャノピーは、敷地内に自生する竹を使うことで、既存の建築を邪魔せずに、周囲の竹林や丘を穏やかな形で強調することを目指した。

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現在、ナイトショーは島になったエリアの両端で行われており、あまりつながりがなかったこの2つの地点の中間に、2つの新しい構造物を作った。

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1つはランタンのような竹材で編み込んだ構造物で、ゲストを案内するように移動する場所に点在する。もう1つは、竹藪のあいだを覆う編み込んだキャノピーで、歩く時の雨よけとなってくれる。

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敷地に入ると、通りに沿って並んだランタンが光を放ち、さらに進んでいくと小さなランタンは急に大きくなり、ゲストは中に入ることができる。手作業で作られており、ふぞろいな美しさを感じることができるという。

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また、キャノピーは竹林のあいだに広がっていて、支柱がないようにも見える。竹林は円形の開口部を突き抜けており、そのあいだに置かれた柱が上方や外側へと伸びている。

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太陽が当たると、光は織り込まれたキャノピーのあいだを抜け、まだら模様を地面に描くことになる。ここを歩けば日差しを避けることができるが、上を見上げるとキャノピー全体が穏やかな輝きを放ってくれるそうだ。End

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