国立科学博物館と凸版印刷
新たな恐竜のデジタルコンテンツを提供

▲アロサウルス全身骨格化石デジタルデータ

国立科学博物館凸版印刷は、オンライン上で恐竜の骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を2021年1月19日(火)から特設サイトで正式公開した。また、2月6日(土)から、このVRコンテンツを活用した全4回の有料オンライン講座を開始する。

今回は、国立科学博物館のほか、北海道大学総合博物館群馬県立自然史博物館むかわ町穂別博物館の4館が所蔵する恐竜化石標本が一堂に会するオンラインならではのコンテンツとなっている。

国立科学博物館と凸版印刷は、2013年より同館が所蔵する「ティラノサウルス」や「トリケラトプス」など、恐竜の骨格標本の立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した「V×Rダイナソー®」を開発。

▲「V×Rダイナソー®」よりティラノサウルスの骨格化石

今回、新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」の2体の恐竜のデジタルデータを開発。「V×Rダイナソー®」ともに公開することで、自宅に居ながら恐竜化石標本の3Dデータを閲覧・観察できるようになる。

▲アウロサウルスの計測風景

さらに、研究者の説明に応じて、参加者自身が細部まで再現された恐竜骨格のデジタルデータを操作し、自由な位置からその細部まで観察することが可能。実際に博物館の展示室で恐竜化石標本を見ながら、講義を聴講しているかのような体験がオンラインでできるようになるそうだ。

また、特別コンテンツとして、海外の研究者のゲスト参加やダウンロードして楽しめるコンテンツの提供なども予定している。End

▲展示室から研究者が講義を実施 ©与古田松市
真鍋 真/国立科学博物館 標本資料センター・コレクションディレクター(センター長)

▲對比地 孝亘/国立科学博物館地学研究部研究主幹