日本伝統の釣りスタイルを味わえる
竹を素材とする「和竿」

スタジオサイタマは、埼玉県の伝統産業である竹釣竿「和竿」に特化したオンラインストア「WAZAO-IPPON(ワザオイッポン)」をオープンした。

和竿は、主に竹を素材とする釣竿で、絹糸や漆をあしらって機能的で美術的な装飾を施した日本独自の特徴を備えているという。

近年はグラスファイバーやカーボンロッドが普及しており、和竿の需要が減少傾向にあるそうだ。しかし、100%自然由来の素材を活用した釣りのスタイルや竹ならではの釣り味があるので、今もなお多くのファンを魅了し続けているそうだ。

江戸時代の庶民文化として花開き、とくに埼玉県の川口エリアは当時から数多くの和竿師がおり、最盛期には国内の和竿の約90%を製造するなど地域の一大産業を担ってきた。

昨今は釣竿の機能性・利便性が向上し、釣る行為が効率化する一方で、釣りそのものや自然と向き合う機会を削ぎ落とす側面もあると考え、WAZAO-IPPONは、「釣りの新たな魅力発見のきっかけを作る」ことを目指して、日本の伝統的な「和竿」を提案。

▲川口釣竿工業組合に伝わる「和竿の心」。和竿は魚を獲るための道具ではなく、釣りの価値にたどり着く媒体であることを明言

既製品の和竿の販売だけでなく、和竿修理やオーダーメイドによる竿の製作、素材販売も行い、今後は新しい和竿商品の製造や関連アイテムの追加など、商品ラインナップを拡充する予定だ。End