富山県高岡市の職人とクリエイターの協働による
「Creators Meet TAKAOKA 2020」のプロトタイプが発表

富山県高岡市は、伝統産業の工房とクリエイターのコラボレーションを通じて日本の手わざの新たな価値創造と関係人口作りを目指す取り組み「Creators Meet TAKAOKA」の2020年度の成果として、クリエイターと高岡の工房の協働によるプロトタイプを発表した。

2020年8月に参加者を募集し、プロダクトデザイナー、新素材開発者、音楽家など多様なジャンルのクリエイター5組が決定。そのうち2組は2019年度につづく参加となり、地域とクリエイターとの新たな関係人口づくりにもつながっているという。

能作×Hamanishi DESIGNによる「燭台」は、「溶かして」つくる高岡銅器の鋳造工程が視覚的に表現されたポップなデザインのプロダクト。溶けてみえる上部は鏡面加工、土台となる下部は鋳肌そのものと、真鍮の違う表情がひとつの製品に同居しているのが特徴だ。

▲能作×Hamanishi DESIGN:「燭台」

漆器くにもと×三井化学MOLpの「縁・円」は、経年変化を楽しむ漆のアクセサリー。三井化学が開発した海のミネラルから生まれた「NAGORI™ 樹脂」と、植物由来のウレタン樹脂「STABIO®」で成型したアクセサリーに漆を塗布することで、これまでの漆製品にはない重みや透け感といった新たな質感の創造を目指している。

▲漆器くにもと×三井化学MOLp:アクセサリー「縁・円」 

竹中銅器×Takashi Teshima Designは、4つの方向性から金属鋳造の表面加工の可能性を探求。「Re Produce」では、「つくらないでつくる」「解体と再構築」といったテーマで、既存の香炉や花器などを切断し、いくつかの製品に再構築した。

▲竹中銅器×TakashiTeshimaDesign:「Re Produce」(画像上)「TO YA MA」「Still we live」「Gradation」(画像下)

佐野政製作所×shy shadowによる「View Point」は、三次元で表現した国旗のオブジェ。「ある物事を違う角度からみたらどうなるんだろう」という思いから生まれたもので、完成品は真鍮製となるそうだ。

▲佐野政製作所×shy shadow:三次元の国旗「View Point」

シマタニ昇龍工房×未音(ひつじおと)制作所は、おりんの奏でる音楽「Vague(ヴァーグ)」を制作。おりんを鳴らした音とおりん制作時の音(焼成音など)のみをプロセッシングし、おりんをつくる過程をコンセプチュアルに表現した5曲の楽曲を披露する。

▲シマタニ昇龍工房×未音制作所:おりんの奏でる音楽「Vague」

高岡民芸×未音制作所の「Sedge(セッジ)」は菅製スピーカー。「実際に見るとかなりの存在感と高級感があります。モダンさのなかに民藝的な、土地から立ち上るような空気感も感じられて、ほんとうに格好良い」と未音制作所の若狭真司は語っている。End

▲高岡民芸×未音制作所:菅製スピーカー「Sedge」