赤い「折り鶴」をモチーフにした
JALの機内アメニティ用品の新デザイン

▲Photographer:Akihiro Yoshida

佐藤オオキ率いるデザインオフィス nendoが、日本航空(JAL)の国内線および国際線の機内アメニティ用品のデザインを手がけた。

「鶴丸」と呼ばれるJALのロゴにも使われている大空に羽ばたく赤い鶴を、平和や祈りのシンボルであり、おもてなしの心を表す「折り鶴」として表現した。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

カーディガンやアイマスク、スリッパ、カトラリーバンドといったアイテムには、折り鶴の「翼」をイメージしたタグを使用。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

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ブランケットやテーブルクロス、ナプキンといった四角い布製のアイテムには、折り鶴の「頭」をイメージして、カドを折り返したディテールとした。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

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さらに、折り鶴の「展開図」をパターン化したものをポーチやメニューカードなどに採用し、フライトごとに異なるメニューカードは客室乗務員が区別できるよう、折り目の数と色を変えた。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

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これらの「赤い折り鶴」のモチーフを際立たせるキーカラーとして、グレーを採用。和食と洋食はクールグレーとウォームグレーで差別化している。

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▲Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

4つあるクラスごとに割り当てるテーマカラーは単色ではなく、それぞれ2~3種類のグレーを組み合わせて使用することにして、部分的に同じ色を重複させることで、区分を設けながらも機内での統一感を意識した。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

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▲Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

ファーストクラスは落ち着きのある暖色系のグレーにし、ビジネスクラスは明度差を出すことでシャープな印象にしている。エコノミークラスは明るめなグレーを3色混ぜることで軽やかさを表したいと考えた。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

また、マスクや耳栓、ティッシュ、歯ブラシといった消耗品のパッケージは、どのクラスで使用しても違和感が出ないようにニュートラルなグレーを使用。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

従来のように1色に統一せず4色を混ぜ、あらかじめ「ずらしておく」ことで、製造段階での色ズレのリスクを回避している。

パッケージの文字要素はできるだけはっきりと大きく表示し、英語、日本語、中国語の3言語で記載。従来はわかりにくく、アイテムごとに異なっていた「開け口の位置」と「開ける向き」を統一された三角と点線で表現するなど、使いやすさにも配慮している。End

▲Photographer:Akihiro Yoshida

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