謎めいたガラスの姿を形作る
高橋禎彦の作品展が富山市ガラス美術館に開催

▲《透明なうつわ》《ステムウエア》《コップ》《iroglass》2015-2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

富山市ガラス美術館は、ガラス作家の高橋禎彦の作品展「高橋禎彦 playtime」を、2021年3月6日(土)から6月22日(火)まで開催する。

同展では、今回新たに制作された作品を中心に、高橋の近年の活動を紹介。コラージュのように異なるパーツが組み合わされた「謎」や、生きることと向き合うなかで生まれた「置いてきたもの」といった作品から、高橋の作品がもつ魅力に迫る。

▲《置いてきたもの》2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

▲《だいじょうぶ》《こわくない》《ひどいめにあった》2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

特に、溶けたガラスを扱うホットワークによる作品は、制作のなかで感じるガラスの粘性や動きを生かして作られる。柔らかなフォルムや滑らかな表面は、溶けたガラスの重みや遠心力といった、素材に加わる原理的な力をコントロールしながら、無駄のない動作によって形作られている。

▲《置いてきたもの》2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

▲《置いてきたもの》2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

▲《置いてきたもの》2020 年 作家蔵 撮影:斎城卓

ガラスの反応と対話するなかで、遊ぶように素材に働きかける高橋の作品はどこか謎めいた姿をもち、その感触について見るものの想像を促すだろう。

▲《謎》2019 年 個人蔵 撮影:斎城卓

▲《謎》2019 年 個人蔵 撮影:斎城卓

▲右、左《置いてきたもの》2019 年 作家蔵 撮影:斎城卓

▲《煩悩》2019 年 Haruki Nagano Collection 撮影:斎城卓

3月6日(土)には作家による対談形式でのトークが行われるほか、展覧会担当学芸員がスライドで同展の見どころを分かりやすく解説する「見どころトーク」も開催される。End

高橋禎彦 playtime

会期
2021年3月6日(土)~6月22日(火)
9:30~18:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)
※初日のみ、開会式(10:30~)終了後に開場
閉場日
3月17日(水)、4月7日(水)、4月21日(水)、5月12日(水)、5月19日(水)、6月9日(水)、6月16日(水)
会場
富山市ガラス美術館 展示室 3(3 階)

「高橋禎彦 playtime」展オープニングイベント スペシャル対談

日時
2021年3月6日(土)11:30~
※参加無料・事前申込は不要
会場
富山市ガラス美術館 2 階 ロビー
詳細
https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/exhibition-3925/