Useless Prototyping Studioが考案
未来の情報ストレージデバイス 「Black Hole Recorder」

一見役に立たないプロトタイプで、未知への好奇心が未来をつくる可能性を可視化するデザインスタジオ「Useless Prototyping Studio(ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)」は、第1弾プロトタイプとして、未来の情報ストレージデバイス 「Black Hole Recorder(ブラックホール・レコーダー)」を制作した。

このプロトタイプは、2021年3月12日(金)から特設サイトで公開。また、日本科学未来館にて、3月14日(日)から3月21日(日)まで期間限定で特別公開される。

将来、ブラックホールを情報ストレージとして活用し、ポケットに入れて持ち運ぶ時代の可能性が考えられるそうだ。

そこで、Useless Prototyping Studioは、ブラックホールを制御し、情報を蓄積できるデバイスとして利用する未来を見据えて開発を行い、ブラックホールストレージのプロトタイプとして制作されたのが「Black Hole Recorder」だ。

蓄音機をモチーフにした高さ630mm、幅280mm、奥行き352mmの内部に、月の質量に相当する物体を約0.1mm の大きさに圧縮することで生成したブラックホールを格納。上部、下部に入っているブラックホールを制御することでデータを記録、転送する。

蓄積できる情報量は、約10の52乗ギガバイト(10那由他バイト)。温度は、約-273℃~10の32乗℃(1溝℃)としている。

日本科学未来館の展示では、会場全体が実験空間となっており、会場の音は常に録音され、すべてBlack Hole Recorderに記録される。人類の音をはるか未来に届けるべく、記録された音を将来的にブラックホールに送るという実験を試みる。End

Useless Prototyping Studio Project#01
「Black Hole Recorder」展示

会期
2021年3月14日(日)~3月21日(日)10:00~17:00
※3月15日(月)・3月16日(火)を除く
会場
日本科学未来館 7階 天王星
詳細
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/