理研iTHEMS、「一見役に立たない」プロトタイプをデザイン
「Useless Prototyping Studio」プロジェクトを発足

国立研究開発法人 理化学研究所数理創造プログラム(理研iTHEMS)は、新しいプロジェクト「Useless Prototyping Studio」(ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)を2020年12月9日(水)に開始した。

同プロジェクトは、科学と世界の新しい関係づくりを目的に、「一見役に立たない」けれど人の心をインスパイアするプロトタイプをつくるデザインスタジオ。

科学者の「未知への好奇心」から導き出された科学的理論・仮説をもとに、それらが未来を一変させる可能性を空想し、プロトタイプとして具現化することで、科学が持つ未来へのポテンシャルを可視化することを目指している。

ティザーサイトでは、プロジェクトの概要、およびプロトタイプ第1弾の予告「ブラックホールは、未来の大容量情報ストレージ?」を公開した。

蒸発するブラックホールの内部にどのように情報が蓄えられるのかを理論的に記述した最新論文(Step 01)をもとに、「ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?」というテーマで、未来の記録デバイスを空想(Step 02)・具現化(Step 03)を実施。プロトタイプ第1弾の発表は2021年3月初旬を予定している。

また、このスタジオでは、理研iTHEMSがクリエイティブ・ブティック「SCHEMA」および「addict」などと共同で活動。今後プロジェクトの進捗に応じて、パートナーや参画メンバーは順次拡大していく予定だ。End