エプソン、「カーボンマイナス」や「地下資源消費ゼロ」を
実現するために、「環境ビジョン2050」を改定

セイコーエプソンは、持続可能でこころ豊かな社会の実現に向け、2050年のありたい姿を示す「環境ビジョン2050」を改定した。

達成目標としては、2030年には1.5℃シナリオに沿った総排出量の削減を、2050年には「カーボンマイナス」、および原油や金属などの枯渇性資源について「地下資源消費ゼロ」を目指すとしている。

▲建屋の屋上を活用した太陽光発電システム(タイの製造拠点)

具体的には、脱炭素、資源循環、環境技術開発に向けて、2030年までの10年間で1,000億円の費用投下を予定。これによるサプライチェーンにおける温室効果ガス排出は、200万トン以上の削減を見込んでいる。

さらに、この費用投下以外にも、経営資源のほとんどを環境負荷低減に貢献する商品・サービスの開発に集中し、顧客のもとでの環境負荷低減も実施。オープンで独創的なイノベーションによる循環型経済の牽引と産業構造の革新、そして国際的な環境保全活動への取り組みも行うという。

また、2023年には、全世界のエプソングループ拠点において、使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることに決定。

気候変動対策を企業リスクのひとつとして捉え、環境の先進企業として達成時期を大きく前倒しするそうで、この取り組みにより、現在年間およそ36万トンある電力起因のCO2をゼロにすることを見込んでいる。End