Ridge-i、全地球変化検知サービス
「GRASP EARTH」を期間限定公開

AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行うRidge-iは、同社が現在開発中の全地球変化検知サービス「GRASP EARTH」を期間限定で公開している。

GRASP EARTHは、GRASP EARTH SARGRASP EARTH COLORの2種類があり、前者では、一部の地域・海域を除く全世界のSAR(合成開口レーダー)衛星画像を用いて、指定した期間中に新しくできた建物を青く、減った建物を赤く表示することができる。

たとえば、築地市場の2016年1月の様子と2021年1月の様子を比較すると、「築地市場の解体工事について」や「旧築地市場の解体工事におけるアスベスト処理について」の記事から、動画中で赤い箇所は建物が取り壊された部分、青い箇所はアスベスト除去対象箇所の隔離養生をそれぞれ捉えていると考えられる。また、全体的に赤くなっていることから、解体が進んだことがわかる。

▲GRASP EARTH SARの画面イメージ

変化の様子を時系列的に出力して、横軸に時間、縦軸に「建物らしさの指数」を表示させることもできる。建物らしさを測る指標を時系列でグラフ化すると、2019年2月頃から指数が下がっており、建物の解体が始まったことがわかるのだ。

▲GRASP EARTH COLORの画面イメージ(光学画像による比較: 上2016年 下2021年)

また、GRASP EARTH COLORでは、変化箇所は光学画像でスライド比較することができ、目視で変化した内容を確認することも可能だ。以下の2枚の画像では、築地市場がきれいに取り壊されたことがわかるようになっている。End