「佐波理おりん」の音色が身近に楽しめる
京都・宇治「LinNe」の小さなおりんシリーズ

日本に古くからある金属のひとつに「佐波理(さはり)」と呼ばれるものがある。銅に錫を配合した合金で、古くは正倉院宝物にも用いられていたそうで、今日でも仏具などに使用されている。

とくに「佐波理おりん」は、とても澄んだ音色で、心地よい余韻を奏でるという。また、ひとつひとつ音色は異なるそうで、「懐かしい」「落ち着く」「すっきりする」「染み込んでくる」など、人によってさまざまに感じられるのが特徴だ。

こうした佐波理おりんの音色を楽しんでほしい、日々の生活に佐波理おりんの音色を取り入れてほしいという想いから、京都・宇治の南條工房が、創業190年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、ブランド「LinNe」にて、オリジナルプロダクトとして非常に小さなサイズのおりんを手がけている。

▲Chibi(S)

▲Chibi(M)

「Chibi(M)」は、直径3センチ弱のもので、軽く振ると深みのあるやさしい響きが楽しめる。ひもで吊るすだけでなく、つまんでベルのように振ることもできる。また、「Chibi(S)」は、直径約2センチで、小鳥のような可愛いらしい響きがある。

一方、「REN」は、風受けとして円形と長方形の2タイプを用意。ドアの付近、空調やファンの近く、ベランダや軒先など、さまざまな場所に取り付けることで、空気の流れとともに自然と音が生まれ、屋内にも屋外にもよくなじむ、柔らかく澄んだ音色が楽しめる。

▲Ren(長方形)

▲Ren(円形)

ひもは、同じく宇治にある「昇苑くみひも」で組み上げた「正絹 唐打」というくみひもを採用。ひとつひとつ職人の手による「菊結び」および「二重叶結び」(ともにMサイズ)と「相生結び」(Sサイズ)があり、色は黒・赤・黄色・ピンクを用意する。

▲Chibi(M)二重叶結び

▲Chibi(S)相生結び

▲Chibi(M)菊結び

「LinNe」のおりんは、素材の佐波理が特徴的で、錫の割合を限界まで高めることで、素材を非常に硬くしているという。そのぶん加工が難しいそうだが、この硬さから凛と響く独特の音色が生まれている。

また、それぞれ色や形、大きさ、音色に違いがあり、時間とともにより深い色みへと経年変化していく。時々タオルなどで指紋をふき取るとより均一なあめ色に変わり、昔ながらの鋳造加工の特性だという表面のザラつきも感じられる。End