革靴からデザイン要素を取り入れた
ムーンスターの「新しいレザースニーカー」

ムーンスターは、新ライン「SHINARI(シナリ)」を、2021年3月中旬から順次発売している。ムーンスター佐賀工場で古くから続く製靴技術にフォーカスし、「何かを付け足すのではなく、素材の特性と設計だけで良さを求める」というコンセプトのもと開発されたシューズである。

▲ムーンスター佐賀工場

今回採用されたダイレクト・ウレタン・ソーリング式製法は、ソールを「縫う」「接着する」といった製靴技術が多いなか、「直接」ソールをつける特殊な製法だ。

▲「SHINARI / SR001 SUMEN (スメン) 」

▲「SHINARI / SR002 KESAU (ケソウ) 」

▲「SHINARI / SR003 OBI (オビ)」

足型に隙間なく密着した液状のソール素材が化学反応を起こし、「成型」「接着」を同時に行うことで、靴と足との一体感を生み出すことができる。

▲「SHINARI / SR004 ASHIGANE (アシガネ) 」

▲「SHINARI / SR005 ORIKATA (オリカタ) 」

▲「SHINARI / SR006 SAUNASHI (ソウナシ) 」

特別なクッション素材は存在せず、アウトソールをしならせることでクッション性を生む独自のソール形状とした。

また、ダイレクト製法の成型時に出る「バリ」を象徴したヒールバッチも一体成型で表現。存在感のあるヒールの形状は、サイドラインが緩やかな曲線を描き、着地の安定性を補ってくれる。

「SHINARI」は、「素材」と「製法」の特徴をそのまま活かすという価値観のもと、ムーンスターのアーカイブ、特に革靴からデザイン要素を取り入れた「新しいレザースニーカー」として提案している。End