建築家 エリエル・サーリネンのデザインを紹介
「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」が開催

▲ポホヨラ保険会社ビルディングの中央らせん階段
Photo ©Museum of Finnish Architecture/ Karina Kurz, 2008

東京・汐留のパナソニック汐留美術館では、「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」が2021年7月3日(土)から9月20日(月)まで開催される。

同展は、フィンランドの建築家 エリエル・サーリネン(1873-1950)の作品を紹介するもの。とくに渡米までのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料を展示する。

▲建築家エリエル・サーリネンの肖像写真 、Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897

サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立し、1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築が好評を博して、デビューを果たした。

▲1900 年パリ万国博覧会フィンランド館 、ラハティ市立博物館

初期の作風は、ナショナル・ロマンティシズムと称される、アール・ヌーヴォーの影響をうかがわせながらも民族の独自の文化的ルーツを表現し建築が特徴。

▲夜のヘルシンキ中央駅玄関、エーミル・ヴィークストロムによる彫像 《ランタンを持つ人》
Photo ©Museum of Finnish Architecture/ Foto Roos

▲エリエル・サーリネン
《シカゴ・トリビューン本社ビル国際設計競技応募案 透視図》 1922年、フィンランド建築博物館

同展では、フィンランドの独立の足がかりを築いたとされる、東西約40m、幅約10mという規模の1900年パリ万国博覧会フィンランド館を、CGと新規制作模型(縮尺1:100)で再現。

さらに、19世紀後半にイギリスのウィリアム・モリスが掲げた中世風の手仕事による美しい暮らしの環境という理想を、豊富な森林資源を背景に芸術と産業の協働を行い、家具や陶磁器、テキスタイルなどを通じて実現した、サーリネンらの北欧の暮らしのデザインを楽しむことができる。

▲ゲセリウス・リンドグレン・サーリネン建築設計事務所
《ヴィトレスク、リンドグレン邸の北立面(左)、スタジオの断面が見えるリンドグレン邸の南妻面(右)》
1902年、フィンランド建築博物館

▲ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム
Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012

また、近代建築の巨匠 アルヴァ・アアルト(1898-1976)らによるフィンランドのモダンデザインの原点を築いたサーリネンの格調高いデザインを、ドローイング、家具デザイン、都市・建築などを通じて多角的に紹介する。End

▲エリエル・サーリネン 《椅子「コティ」》 1897 年、製作:フイッティネン村の家具職人 、
フィンランド・デザイン・ミュージアム

▲エリエル・サーリネン 《バラのタペストリーのスケッチ》 1904 年、フィンランド・デザイン・ミュージアム

サーリネンとフィンランドの美しい建築展

会期
2021年7月3日(土)~9月20日(月)
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
※8月6日(金)、9月3日(金)は夜間開館 20:00まで(入館は19:30まで)
休館日
水曜日、8月10日(火)~8月13日(金)
会場
パナソニック汐留美術館
詳細
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210703/