リボンに人間の柔らかな関係性を意味づける
藤田道子の個展「ほどく前提にむすぶ」

▲Ribbon (2020) Photo:TAKAHASHI Kyoko

神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎市美術館では、アーティスト・藤田道子の美術館での初個展となる企画展「ほどく前提でむすぶ」が2021年4月3日(土)から6月6日(日)まで開催される。

絹糸や布、ビーズ、鏡、木片などの素材を用いて、光や風などの自然現象の微細な移ろいをみずみずしい感性で捉え、作品に仕上げてきた藤田道子。

▲2017年に開催した展示の様子 Sunlight and space (2017) Photo:TAKAHASHI Kyoko

こうした作品は、置かれた場所や日・時間帯により、刻々と姿を変えてゆく。それは、私たちの感覚を研ぎ澄ます装置であるかのように存在するという。

今回の展覧会では、これまで藤田が制作してきたシルクスクリーンや小さな立体作品に加えて、近年取り組んでいるアニメーションや紙の作品、さらには展覧会のタイトルにもつながる、リボンを素材とした大規模なインスタレーションを紹介。

▲Horizon series (2017-) Photo:TAKAHASHI Kyoko

▲star, circle (2013) Photo:TAKAHASHI Kyoko

▲Pink to Yellow (2020-) Photo:FUJITA Michiko

プレゼントを包み、ほどく前提で結ばれるリボンに、人間同士の柔らかな関係性を意味づけていく。そんな藤田の新しい試みとなる個展である。End

藤田道子「ほどく前提にむすぶ」

会期
2021年4月3日(土)~6月6日(日)
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日(木)
会場
茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
詳細
http://www.chigasaki-museum.jp/exhi/20210403-0606