須藤玲子の代表作「扇の舞」
茨城県近代美術館に国内初公開

▲ 須藤玲子《扇の舞》2017 ジョン F ケネディ舞台芸術センターでの展示風景 Photo:Margot Schulman

世界各地の美術館で作品を発表している、テキスタイルデザインスタジオ NUNO(ヌノ)のディレクター 須藤玲子は、茨城県近代美術館で2020年11月3日(火・祝)から12月20日(日)まで開催される展覧会「6つの個展 2020」に参加をし、その代表作のひとつである「扇の舞」の国内初の展示を行う。

今回の展示では新たな試みとして、京都を拠点に活動をするアート/デザインユニット Softpad(ソフトパッド)とのコラボレーションによる音響演出を加えた空間体験を提供する。

▲「6つの個展」の展示デザイン (C)Tashiro Masafumi Design Room

空間デザインはこれまでタッグを組んできたフランスの建築家 アドリアン・ガルデールのアイデアをベースにしながら、今回は須藤自身が会場となる美術館に足を運び、そこでの空間体験を踏まえてNUNOのメンバーである上野和広とともに構成。

▲ 徳島の工房に依頼をした本藍染の工程 写真提供 BUAISOU

204の布製の扇が展示室の床から天井を覆うように配され、動きのある色彩のリズムとあわせて、波が押し寄せてくるような大きなうねりや流れが感じられる構成となっている。

▲ 扇に使用されているNUNOのテキスタイル《ティギー》2003

▲ 扇に使用されているNUNOのテキスタイル《ラメ・ぼたん雪》2017 Photo:Masayuki Hayashi

▲ 扇に使用されているNUNOのテキスタイル《スイング四角》2008 Photo:Masayuki Hayashi

扇に使用されているテキスタイルはNUNOのアーカイブから厳選されたもので、日本各地のテキスタイルの生産者とコラボレーションを重ね、伝統的な技術に深い理解を示しながら、最新のテクノロジーや現在進行形のデザインの世界を縦横無尽に行き来するクリエイションとなるそうだ。End

▲須藤玲子 Photo Tamura Kosuke

6つの個展 2020

会期
2020年11月3日(火・祝)~12月20日(日)
開館時間
9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日
毎週月曜日(ただし11月23日(月・祝)は開館、翌火曜日は休館)
会場
茨城県近代美術館
詳細
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index.html