we+が新作の照明作品「Swirl」を発表
静的な照明に動き出しそうな水の渦動を表現

▲写真:Masayuki Hayashi

コンテンポラリーデザインスタジオ「we+」は、新作となる照明作品「Swirl」を発表した。展示会や所属ギャラリーを通して順次発売していく予定だ。

「Swirl」は、渦によって生まれる水流とその時間軸を可視化した照明である。現代社会において、水は工業・農業・生活用水などに使われ、厳密に管理された存在と言える。一方、同製品では、水を完全に制御するのではなく、流れの不確実性を積極的に生かして、その美しさ、深遠さを捉えようと試みた。

▲写真:Masayuki Hayashi

巨大な水槽に水流をつくりだし、溶けたワックスを流し込むと、渦動と重力、浮力によって、唯一無二の原型が形成される。この原型から、ロストワックス鋳造法でアルミへの置き換えが行われた。テーブルランプ・フロアランプとして、松明やロウソクなど自然と寄り添ってきた時代の照明を想起させることで、先人の知恵に敬意を払いながら、自然と人工が融合した新たなもののあり方を提示しているそうだ。

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

また、水流のトレースにより今にも動き出しそうなフォルムは、静的なプロダクトでありながら野生的な存在感を放ち、自然への畏敬の念を呼び覚ますものとなった。

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

取り外しが可能な照明部以外は、ステンレスパイプとアルミ鋳物でつくられ、100%リサイクルが可能。現代社会に横たわる人間を中心とした自然との関わり方に問いを投げかけ、自然との共存を模索する、持続可能な生産方法と表現方法を提案している。End

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi

▲写真:Masayuki Hayashi