メルセデス・ベンツの新型EV「EQS」が公開
ブランドのデザイン哲学を体現するシームレスな外観

ダイムラーは、メルセデス・ベンツの新しいEV「EQS」を公開した。Cd値(空気抵抗係数)0.20を実現するために、デザイナーとの緊密な協力のもと、エアロダイナミクスのディテールにこだわったデザインとなっている。

EQSの航続距離は最大で770kmで、既存モデルの「EQC」よりも約26%多い107.8kWhの電池容量を持つ。最大200kWの直流急速充電システムに対応するほか、急速充電ステーションでは15分で最大300kmを走れる電気を蓄積できる。

新型「Sクラス」と同等のものとされるが、「ワンボウライン」とファストバックのキャブフォワード設計を採用。燃焼エンジンを搭載した自動車とはっきりと違うデザインである。

「官能的な純粋さ(Sensual Purity)」といわれるメルセデス・ベンツのデザイン哲学に、EQモデルの「プログレッシブ・ラグジュアリー」というコンセプトを融合し、シームレスな外観ができあがった。

インテリアでは、ダッシュボード全体に広がる「MBUX Hyperscreen」と呼ばれるスクリーンユニットを搭載。3つのスクリーンが1つになったように見えるそうで、助手席側にも独自のコントロールができるという12.3インチOLEDディスプレイがある。

また、自動運転モードにできたり、ディスプレイ上のカメラでドライバーのまぶたの動きを分析したりと、さまざまな運転サポートシステムを備えている。

そのほか、カーボンニュートラルな製造方法を採用し、マットにリサイクル糸を使用するなど、省資源素材によるサステナビリティに配慮したデザインとなる。End