木くずをアップサイクルして木製品へ
Desktop Metalの新しい積層造形プロセス「Forust™」

▲「Vine」コレクション

金属3Dプリンタメーカーの米Desktop Metalは、リサイクル可能な製造を実現する新しい積層造形プロセス「Forust™」を発表した。

Forust™は、木製品を製造する過程で発生する木くずをアップサイクルして、ラグジュアリーな木製品をカスタム製造するための、世界で初めてのアディティブ・マニュファクチュアリング(3Dプリンターによる積層技術)だ。

製造されたものはパーティクルボードやラミネート材とは異なり、デジタル加工でパーツ全体に「木目」をあしらうことができ、研磨や仕上げを施すことも可能で、一般的な木製品と見分けがつかないとしている。

木目はシタン、アッシュ、ベイスギ、コクタン、マホガニーなど多くの種類を再現でき、化粧パネルをはじめ、オーダーメイドのインレイやパネル、車やヨット、住宅などの内装材、家具や生活雑貨まで、自由なデザインで製作可能だそうだ。

また、fuse projectの創設者であるスイスのインダストリアルデザイナー イヴ・べアール(Yves Béhar)は、このForustプロセスを使って製造した初めてのコレクション「Vine」をデザインした。Forustのウェブストアで購入可能である。

このコレクションは花器、ボウル、バスケット、トレイなどで構成されており、押出成形による繰り返しのパターンとカーブを描く有機的な形状が暖かみや親しみを感じさせるものとなっている。End