建築を通して京都を知る大規模建築展
京都市京セラ美術館「モダン建築の京都」開催

▲展覧会メインビジュアル
アートディレクション:おおうちおさむ/イラストレーション:中川 学

京都市左京区の京都市京セラ美術館では、開館1周年記念展「モダン建築の京都」が2021 年9月25日(土)から12月26日(日)まで開催される。

明治時代に東京への遷都が行われ、これを機に衰退した京都。その後の復興を経て、教育や先端技術、文化や観光などの先駆的な都市として発展し、それらを象徴するように数々の名建築が生まれた。

こうした明治以降に建てられた洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築などのいわゆる「モダン建築」は数多くが現存しており、京都は日本近代化の縮図としても興味深い都市となっている。

そこで、京都を代表するモダン建築のひとつである京都市京セラ美術館では、7セクション・36プロジェクトの建築を通して、京都を知る同館初の大規模建築展を展開する。

▲第1章 古都の再生と近代
旧御所水道ポンプ室 画像提供:京都市上下水道局

▲第2章 様式の精華
長楽館(旧村井吉兵衛京都別邸) 画像提供:長楽館

400点以上にのぼる貴重な原図面や模型から時代背景を伝える写真や映像、家具まで多様な資料を展示。展示鑑賞と同時に建物探訪や街歩きなども体験することで、古建築と庭園だけではない京都のもうひとつの魅力に触れることができるだろう。End

▲第3章 和と洋を紡ぐ
大礼記念京都美術館(現・京都市京セラ美術館) 撮影:来田猛

▲第4章 ミッショナリー・アーキテクトの夢
同志社クラーク記念館 画像提供:同志社大学

▲第5章 都市文化とモダン
レストラン矢尾政(現・東華菜館) 撮影:京都市京セラ美術館

▲第6章 住まいとモダン・コミュニティ
駒井家住宅(駒井卓・静江記念館) 画像提供:公益財団法人日本ナショナルトラスト

▲第7章 モダニズム建築の京都
国立京都国際会館 画像提供:国立京都国際会館

京都市京セラ美術館開館1周年記念展「モダン建築の京都」

会期
2021年9月25日(土)~12月26日(日)
10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館)
会場
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
詳細
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210925-1226

▲[展示予定]帝国京都博物館(現・京都国立博物館)
表門番所正面之図 尺度二十分ノ一
1895年(明治28年)頃 重要文化財
h500 x w446 mm
所蔵:京都国立博物館
画像提供:京都国立博物館

▲[展示予定]帝国京都博物館(現・京都国立博物館)
柱頭装飾木彫原型
1895年(明治28年)頃 重要文化財
h624 x w482 x d482 mm
所蔵:京都国立博物館
画像提供:京都国立博物館

▲京都大倉別邸(現・大雲院)祇園閣
模型 
1928年(昭和3年)頃
h1683 x w805 x d805 mm
制作:坂本甚太郎(建築模型師)
所蔵:大倉集古館
画像提供:森美術館 撮影:来田猛

▲長楽館(旧村井吉兵衛京都別邸)
螺鈿細工の椅子
大正時代以前
h1050 x w1830 x d650 mm
所蔵:長楽館
撮影:三吉史高

▲同志社クラーク記念館
同志社久良留久神学館建築設計図
1892年(明治25年) 重要文化財
全長約10m
所蔵:同志社社史資料センター
画像提供:同志社大学