「お湯はり完了メロディー」
クラシック音楽を含む音声で初めて音商標として登録

クラシック音楽は、一般的には視聴して楽しむものであり、「音商標」としての登録が非常に困難だそうだが、湯まわり設備メーカーのノーリツが手がけた「『人形の夢と目覚め』のメロディーと『お風呂が沸きました』の音声でお知らせ」の音が2021年3月に音商標に登録されている。

同社の「お湯はり完了メロディー」は、長年にわたり広く使用されており、容易に企業名を想起することができると認められ、クラシック音楽を含む音声で初めて音商標として登録された。

お湯はりの完了を知らせるメロディーを搭載した給湯器リモコンは、1997 年に同社が業界で初めて発売。ユニバーサル化が浸透するなか、目が不自由な人のお風呂沸かしの不便さを解消するため、音で沸き上がりを知らせるアイディアを形にした製品である。

お湯はり完了時に流れるメロディーについては、聞き飽きないように、流行りすたりのないクラシック音楽を採用。

ユーザーにこれからおふろに入る高揚感と幸福感を感じてほしいという思いから、ドイツの作曲家テオドール・エステン(オースティン)のピアノ曲「人形の夢と目覚め」の第2部「夢を見ているところ」を選定した。End