最涯の地で美術の最先端を発信する
「奥能登国際芸術祭2020+」開催

奥能登国際芸術祭2020+」が2021年9月4日(土)から10月24日(日)まで、石川県珠洲市全域にて開催される。

珠洲では、毎年9-10月にかけて連日のように市内各地で秋祭りが開催される。第2回となるこの芸術祭は、昨年延期となり、今秋、「奥能登国際芸術祭2020+」と題して行われる予定だ。

延期による1年間をプラスに捉え、市民総参加型プロジェクト「珠洲の大蔵ざらえ」など、より密接に地域と関わる芸術祭を目指している。

16の国と地域から53組のアーティストの作品の展示が決定しており、準備の時間が増えたことで、アーティストはより深く地域に入り、より土地の力に呼応する作品が楽しめる。参加アーティストの詳細は公式サイトにて確認できる。

▲スズ・シアター・ミュージアム
写真/南条嘉毅

陸や海の交易などにより珠洲にもたらされた文物は、時代とともに使われる機会が減り、その多くが家の蔵に保管されている。江戸、明治、大正、昭和、平成、各時代の文物を珠洲じゅうから集め、アーティストと専門家が関わり、モノが主役の博物館と劇場が一体化した「スズ・シアタ ー・ミュ ー ジアム」が誕生し、作品が展示される予定。

▲スズ・シアター・ミュージアム内観イメージ
ドローイング/南条嘉毅

▲南条嘉毅『余光の海』

能登半島の最涯に位置する珠洲は、海から見れば大陸に近い最先端の場所になる。「最涯(さいはて)の芸術祭、美術の最先端。」のコンセプトのもと、珠洲の地理的な特性に向き合うアートが体験できるだろう。End

奥能登国際芸術祭2020+

会期
2021年9月4日(土)~10月24日(日)
会場
石川県珠洲市全域
詳細
https://oku-noto.jp/ja/index.html