AIで望むスタイルに合わせて作曲をアシストする
ソニーCSLのアプリ「Flow Machines Mobile」

ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、AIアシスト楽曲制作アプリ「Flow Machines Mobile」(FM Mobile)の提供を2021年9月9日(木)より日本と北米で開始した。アプリはApp Storeにてダウンロードできる。

FM Mobileは、AIを活用して、クリエイターの望むスタイルに合わせたメロディーやコード、ベースラインを提案するアプリ。曲のスタイルを表現する「スタイルパレット」という独自の概念を採用しているのが特徴だ。

このスタイルパレットは、音楽データを解析した機械学習モデルで、ソニーCSLが開発した各種プリセットのほか、アプリ内で作曲者が新たにオリジナルのスタイルパレットを作成することも可能。自分の音楽スタイルを残しながらも、新たな発想につながるメロディーをAIに生成させることができる。

▲FM Mobileの画面(上)compose画面(下)スタイルパレット選択画面

楽曲制作の手順は、作りたい曲のジャンルとコードに合わせてスタイルパレットを選択。「compose」ボタンを押すと、選択したコード進行に合わせてAIにより8小節ごとにメロディーが生成され、音符の長さやメロディーの複雑さを調整するパラメータを変更することで、より意図に沿った提案をAIから受けられる。

ブランディングムービーでは、音楽家・江﨑文武(WONK/millennium parade)がFMを用いて書き下ろし、15歳のシンガー・HANAがボーカリストとして参加した楽曲「Obscura(feat. HANA)」を使用。チュートリアルムービーでは、江﨑による楽曲の制作過程が公開されている。

また、アーティスト・Qiezi Mabo(チェズマボ)によるFMを使った新曲「Midnight Calling」が配信リリース。Qiezi MaboへのFMに関するインタビュービデオ「Qiezi Mabo meets Flow Machines」も視聴することができる。End