Apple、iOS 15のリリースに合わせて
どのようにデザインツールを刷新したのか?

▲スケッチライブラリー

iOSの最新版となる「iOS 15」が2021年9月にリリースされた。これに合わせてAppleは、開発者向けサイトにて「Human Interface Guidelines」を刷新し、使いたいテンプレートやフォントが簡単に見つけられるように変更した。さらに同社は、iOS15とiPadOS15用の新しいテンプレートとライブラリも追加された。

新しいテンプレートではカラーを一新するほか、iOS 15のホーム画面、ウィジェット、今年リリースされたさまざまなユーザーインターフェイス要素も用意。SiriやApple Payなどの新しいテンプレートも提供するなど、Touch IDやFace IDを使うアプリを開発するデザイナーが使いたくなる新しい要素が盛り込まれている。

▲デザインテンプレート

▲Siriデザインテンプレート

さらに、フォントについても、テンプレートで使用されているものを変更。従来のSF Pro TextやSF Pro Displayは新しい「よりモダンでバリエーション豊かなバージョン」に切り替えた。これらは、新しいデザインリソースのサイトからダウンロードできる。

▲SF Pro

▲SF Compact

▲SF Mono

デザインリソースのサイトはレイアウトを大幅に改良。iOSとiPadOS、macOS、watchOS、tvOS、Technologies、Fonts、SF Symbols、Marketing Imageryへは、ページ上部にあるアイコンからにすばやくジャンプできるようになった。これまで以上に見やすくなっており、一般ユーザーも使いやすい仕様となっている。

▲3,100種類を超えるSF Symbols

また、新しいSketch ライブラリ、Sketchデザインテンプレート、Adobe XDデザインテンプレートだけでなく、Sketch、AdobeXD、Photoshop用の新しいプロダクションテンプレートも提供している。Appleは常に、デザイナーにとって「なにが最適なツール?」を問い続けているのだろう。End

▲プロダクションテンプレート