クルマイス「Wheeliy」
ドイツの近現代美術館 「ピナコテーク・デア・モデルネ」で常設展示

スタートアップスタジオ quantumがデザインしたクルマイス「Wheeliy(ウィーリィ)」がこのほど、ドイツ・ミュンヘンにあるヨーロッパ最大規模の近現代美術館 ピナコテーク・デア・モデルネ(Pinakothek der Moderne)に収蔵されることになった。

同館のパーマネントコレクションとして、The Design Museum(Die Neue Sammlung)内のXDEPOTというスペースに展示されており、X-D-E-P-O-T. DIGITALではオンライン上で展示を見ることもできる。

「Wheeliy」は、quantumがモルテンと共同開発した、障がいがあっても多くの介助を必要とせず、アクティブに活動することができるクルマイス。quantumはコンセプトの設計とプロダクトデザインを手がけた。

視力を矯正するための器具である眼鏡が暮らしやファッションのアイテムである「メガネ」になったように、車椅子の枠を超えて街の景色になる「クルマイス」を作りたいという思いから開発。

車椅子に不慣れな人がどう操作すればいいかを直感的に理解できるように、アクセントカラーのイエローをハンドル部分や前方に配置。どこを持てば安定的に持ち上げることができるのか、どこを引き上げると畳めるのかなど、周囲の人たちがサポートしやすいようにデザインされている。

同製品は2019年4月に販売開始し、同年9月にはパワードライブ機能とパワークッションを搭載したモデル「Wheeliy Power Drive」を発表。進みにくい道や登り坂でパワードライブモードに切り替えることで、より遠くへの外出をサポートしてくれる。End