科学的グラフィズムの軌跡を紹介する
書籍「世界を一枚の紙の上に」

グラフィックデザインの歴史を紐解く新刊書「世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生」が、オーム社より2021年12月15日(水)に発売される。

いまから200年以上前に制作された一枚の図がある。これは「近代デザインの父」とされるモリスらの活動を半世紀以上も先んじており、現代のダイアグラム表現を凌駕する高度なものだとされる。

デザイン史を揺さぶるこのグラフィックは、なぜ制作されたのか。それは、19世紀初頭の西欧において、「世界を視覚化する」といういまだかつてない課題に直面していたからだという。

そこで、巨視的かつ不可視な対象である「世界」を描くために、ダイアグラムや主題地図などの新しい表現が次々に生み出された。この作業を担ったのは、科学者、地図学者、官僚、画家といった、デザインの非専門家たちであったそうだ。

同書では、こうした「世界を描く」という不可能に挑戦した人たちによる、知られざる科学的グラフィズムの150年の軌跡を紹介。雑誌「アイデア」の連載を書籍化したもので、アレクサンダー・フォン・フンボルトからオットー・ノイラートまでの科学的グラフィズムの壮大な物語を楽しむことができる。End

「世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生」

発売日
2021年12月15日(水)
著者
大田暁雄
体裁
B5判・272p(本文オールカラー)・オープンバック製本
価格
定価4950円(本体価格4500円+税)
詳細
https://www.amazon.co.jp/dp/4274227855/