氷河の融解を「国旗」で視覚化した
「Meltdown Flags」プロジェクト

2021年11月15日(月)に「とやまD’ DAYS」に登壇した阿部雅世が取り上げていた、「Meltdown Flags」というプロジェクト。これは気温の上昇にともなう「氷河の融解」が急速に進んでいる影響で、世界中で淡水の供給が著しく減少している状況を多くの人々に意識してもらおうと行われている。

科学と工学の観点から土壌・植物・大気を一体的に観測し、環境をモニタリングするアメリカの環境センサー会社 METER Environmentが手がけるプロジェクトで、氷河が存在する国の国旗を使い、得られたデータに合わせて国旗のなかにある白い部分を減少させることで、氷河の後退を視覚的に表現している。

はじめて国連気候会議が行われた1995年から、現在、そして氷河の帰還不能点とされる2050年までの3段階で、実際のデータと予測にもとづいて氷河の融解の広がりを表している。

この国旗はオンラインで購入・ダウンロードができる。また、オンラインの閲覧者は、カーボンフットプリントによるカーボンオフセットのような追加情報にアクセスすることもできるという。プロジェクトの一環である展覧会では、「Meltdown ARフィルター」を使うことで、国旗とのインタラクションも行ったそうだ。

「Meltdown Flags」は、2019年にスペイン・マドリードで行われたCOP25で注目を集め、「Meltdown ARフィルター」は学校現場でも学生に知見をもたらしている。End