NIKE、デジタルとリアル店舗をつなぐ
5つのルールを紹介

世界のアスリートに向けてシューズやアパレルをデザインしてきたナイキ。最近では、同社のアスリートに対するアプローチの仕方も変化を見せているという。

たとえばデジタルツールやパートナーシップ、ストア内での特集などを通じて、アスリートやそのコミュニティにサービスを提供しながら、きずなを深めていくマーケットプレイスづくりを目指しているそうだ。そこにはナイキ独自の5つのノウハウがある。

ひとつ目は、ショップがローカルの雰囲気およびナイキそのものの雰囲気を体現していることである。ソウルの「Nike Rise」では、地元の人気商品を扱う「City Replay」ゾーンを設置。米ブルックリンの「Nike Live by Williamsburg」には、地域のアートシーンに見合うカラフルで奇抜なアートワークがある。

つぎに、オンラインで注文して近くのショップで受け取ったり、店内の商品をNikeアプリで購入したりと、アスリートがいつでも好きなときにナイキを体験できる。リアル店舗とデジタルツールのバランスが重要だとしている。

第3に、パートナーシップの強化が挙げられる。同社は米スポーツ用品店「DICK’S Sporting Goods(DSG)」と連携、ナイキのメンバーはDSGカードと紐づけられて、限定サービスや製品、体験を手に入れることができる。

4番目は、近所のランナーとつながったり、新製品や限定コレクション、地元のイベントにアクセスしたりと、ナイキアプリのメンバーによりパーソナルでポジティブな体験を提供すること。スポーツ文化はファッションやフィットネス、音楽などを含む多様で包括的なものであり、誰でも参加できるというのがナイキのデジタルの位置づけである。

最後に、ナイキのメンバーは世界のスポーツコミュニティの一部をなす。パリやニューヨーク、上海の「House of Innovation」からは、新しい製品や体験など、メンバーに向けたさまざまな最新のニュースが発信されるのだ。End