DNPのオリジナル書体「秀英体」を紹介する
「秀英体111 秀英体ってどんな形?」展

大日本印刷(DNP)は、同社が運営する活字と本づくりに関する文化施設「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区)において、企画展「秀英体111 秀英体ってどんな形?」を2022年2月27日(日)まで開催している。

▲ポスター等のデザインは大日本タイポ組合

同展は、明治時代から開発を続けているDNPのオリジナル書体「秀英体」をテーマにしたもの。秀英体は、1876(明治9)年に創業した同社の前身の1社である秀英舎の時代から、100年以上にわたって開発を続けているオリジナル書体である。

1912(明治45)年には、タイトルなどに使う大きな「初号」から、ルビなどに使う小さい「八号」まで、各活字サイズの秀英体の明朝体が揃ったという。完成した秀英体は、築地体と並んで「和文活字の二大潮流」と評され、現在の多様なフォントデザインにも大きな影響を与えたとされる。

今回はバリエーション豊富な秀英体ファミリーのなかから、秀英体の真髄ともいえる書籍本文用書体「秀英明朝」と、秀英体のフラッグシップである見出し用書体「秀英初号明朝」を取り上げている。

秀英明朝は、例えば平仮名の「い」が1画である(つながっている)特徴があり、一筆書きの秀英明朝の平仮名を組み合わせた「文字の迷路」をポスターにして展示(ポスターは持ち帰ることができる)。また、秀英初号明朝は毛筆で書いたような勢いのある自由な線が特徴で、文字の形・特徴を捉えたイラストと組み合わせ、わかりやすく展示している。End

企画展「秀英体111 秀英体ってどんな形?」

会期
2021年11月11日(木)~2022年2月27日(日)
月曜・火曜休館(祝日の場合は開館)
完全予約制、入場無料
開館時間
平日 11:30~20:00、土日祝 10:00~18:00
会場
市谷の杜 本と活字館
詳細
https://ichigaya-letterpress.jp/gallery/000219.html