東京都美術館 2022年夏の企画展
「フィン・ユールとデンマークの椅子」

▲フィン・ユール《イージーチェア No.45》 1945年デザイン、織田コレクション

東京・上野の東京都美術館は、 2022年夏の企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」を2022年7月23日(土)から10月9日(日)まで開催する。

デンマークのデザイナーであるフィン・ユール(Finn Juhl、1912-1989)は、ひときわ美しい家具をデザインしたことで知られる。優雅な曲線を特徴とするその椅子は、「彫刻のような椅子」とも評される。

▲フィン・ユール《イージーチェア プロトタイプ》 1948年デザイン、織田コレクション

身体を抽象化したようなやわらなかフォルムで、座って心地よいばかりでなく、彫刻作品にも似た静謐な存在感を放つ。また、建築や美術、日用品と濃密に響き合いながら、空間の調和を生み出す役割をも果たすという。

▲フィン・ユール《ボーンチェア No.44》 1944年デザイン、織田コレクション

そこで同展では、デンマークの家具デザインの歴史と変遷をたどりながら、その豊かな作例が誕生した背景を探り、モダンでありながら身体に心地よくなじむフィン・ユールのデザインの魅力に迫る。

椅子のデザインにはじまり、理想の空間を具現した自邸の設計や、住居や店舗、オフィスのインテリアデザイン、さらにはアイデアを伝えるために描いたみずみずしい水彩画まで、フィン・ユールの幅広い仕事を知る機会となるだろう。End

展覧会「フィン・ユールとデンマークの椅子」

会期
2022年7月23日(土)~10月9日(日)
会場
東京都美術館 ギャラリーA・B・C
詳細
https://www.tobikan.jp/