北海道・積丹半島の自然をモチーフにする
積丹ジン「火の帆 HONOHO」

北海道の西部にある積丹半島は、約200万年前に火山活動によって作られたそうで、毎年7月には最大の祭り「天狗の火渡り」が行われるなど、「火」と強い関係をもち、人々の営みに深く関わっているという。

この地で「人々の魂に火を灯し勇気と希望を与える『火の酒』をつくる」というコンセプトのもと、積丹ジン「火の帆 HONOHO」の製造・販売が行われている。オンラインショップなどで購入することができる。

ジンは、使用するボタニカルの種類が大きな個性になる。積丹の自然は厳しく、冬は雪に覆われ、海からの激しい風にさらされる。長い冬の間、岩肌に根を張り生き残ってきたミヤマビャクシンをはじめ、春の花々や厳しい環境の中で子孫を残そうとする植物の種子には、この地ならではの強い生命力が秘められているそうだ。

そこで、ジンを手がける積丹スピリットは、専用のボタニカルガーデンにおいて約100種類の植物を栽培し、豊かな生命力を育んでいる。生命力あふれる大地に自生する植物や、ボタニカルガーデンから採れた植物でジンをつくることで、この地ならではの植生に目を向けてもらうことを期待している。

また、こうした植生への興味が広がることで、豊かな実りをもたらす森の木々の育成にも目が向けられ、積丹だけでなく世界の自然環境のさらなる保全にもつながることを目指している。End